【活動報告:首都大学東京×いわてSVN 釜石FW】
7月20日(土)・21日(日)の2日間、首都大学東京の学生および職員のみなさんがラグビーW杯ボランティア研修のため来岩され、いわて学生ボランティアネットワーク企画協力のもと、情報交換会と釜石フィールドワークを実施しました。
当日の様子について、首都大学東京ボランティアセンター公式FBの投稿よりシェアさせていただきます。

(下記、首都大学ボランティアセンター公式HPより)

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【岩手県釜石市フィールドワーク】

7月21日(日)、岩手県2日目の今日は、昨日交流した岩手県立大学および盛岡医療福祉専門学校の学生と釜石市内の様々な場所をまわり、東日本大震災からの復興の現状について学びました。
釜石に向かうバスの車内では、釜石市出身で岩手県立大学に通う学生による「釜石クイズ」が行われました。釜石の偉人「大島高任」や「鉄と魚のまち」に関する問題など、これまで知らなかった釜石の歴史等を学ぶことができました。

最初は、鵜住居駅前にある「いのちをつなぐ未来館」へ。職員であり、震災当時は釜石東中学校の3年生で津波を経験された菊池のどかさんから、当時の鵜住居地区の状況や、「釜石の奇跡」とも呼ばれている、津波から避難されたときの状況、復興のあゆみなどについて、お聞きしました。
過去の災害の教訓を活かして、東日本大震災以前から続けてこられていた防災教育が、「釜石の奇跡」につながっていることを実感しました。決して、偶然の奇跡ではなく、自分たちで考え判断できるチカラを身に付けていたからこその結果なんだと感じました。
菊池さんから最後に私たちに「大学はいろいろな地域出身の方が集まっていると思いますが、今いる街のことを知ってほしい。普段から街の人と仲良くなってほしい」というメッセージをいただき、心に響きました。菊池さんのお話を聞いた首都大生も、同年代の人のお話だからこそ、より自分たちの生活と重ねて想像し、深く考えることができたようです。

次に、ラグビーワールドカップの会場である「釜石鵜住居復興スタジアム」を訪問しました。RWC2019推進本部の職員の方に、①地元森林資源のフル活用、②万が一への備え、③自然との調和、といったスタジアムの特徴やそこでの取組についてお話をお聞きしました。昨年の「8.19 オープニングDAY」にボランティアとして参加した学生は、1万席の仮設スタンドが組み上がり、ワールドカップに向けて少し雰囲気の変わったスタジアムに感動していました。

次に、美しい根浜海岸の前にある宿「宝来館」を訪問。スタッフの廣田一樹さんより、当時の避難の様子などをお聞きしました。実際に避難路を登らせていただき、当時、津波から逃れ、待機していた場所から海を眺めました。目の前の根浜海岸が8年ぶりに海開きし、活気が戻ってきた嬉しい状況もあり、廣田さんからは未来への夢がつまった様々な取組についてもお聞きすることができ、パワーを感じました。

その後は、釜石湾を一望する鎌崎半島に立つ「釜石大観音」へ。職員の佐々木さんにご案内いただき、海を眺めながら海岸防潮堤についてや、魚を抱いて立つ珍しい「魚籃(ぎょらん)観音」についてのお話を伺い、実際に胎内に入り、展望台に上がりました。あのような津波は想像できないほど、今はとても穏やかで美しい海でした。

最後に、「桑畑書店」に伺いました。釜石で知らない人はいないと言われる桑畑書店ですが、お店の店主である桑畑眞一さんは、なんと!首都大学東京(もと東京都立大学)のOBで学生たちの大先輩です!桑畑さんからは、震災後の店舗再建までのご苦労やご自身のお店への思いなどをお聞きしました。また、新日鉄ラグビー部V7時代には、新日鉄まで本を配達されていた関係で選手の方とも交流があったそうで、当時のお話もお聞きし、釜石の人たちの生活にラグビーが身近に溶け込んでいることを感じることができました。最後に、後輩たちへのメッセージとして、大学で学んだことは今の書店経営や考え方にも活きているということや、「RWCのボランティア頑張ってください!」という言葉もいただきました。

盛りだくさんなフィールドワークでしたが、今回のフィールドワークでは、釜石出身の学生、内陸部出身の学生など、岩手県の学生と一緒にまわり、話ができたことが本当に大きな意味があったと感じています。そして、復興に向けて取り組む同世代の若い人たちのパワーを感じることができました。
私たちが見て・聞いて・感じた釜石は、まだほんの少しだと思います。しかし、少しでも釜石の人たちに出会い、地域を知ることができ、今回のボランティアは、単なるイベントボランティアではなく、ラグビーを通して釜石とともに歩むボランティアなのではないかと感じました。これからも少しでも釜石を盛り上げ、自分たちの地域のことも見つめ直す取組ができればと思いました。

このたびのフィールドワークで貴重なお話をお聞かせいただきました皆さま、案内をしてくださったり、岩手の魅力を教えてくださった岩手県の大学生の皆さま、そして、今回のツアーのコーディネートをしてくださった「いわてGINGA-NET」の皆さま、本当にありがとうございました。